TAKEO GUEST HOUSE / タケオゲストハウス

基礎データ:
E-mail takeoangkor258@yahoo.co.jp
TEL:+855 (12) 922 674 TEL:063 965 528
URL:http://angkor.main.jp/takeo/index.html

解説:

 

バスがシェムリアップ着くと、宿の客引きがどっと押し寄せてくる。 これは飛行機で着いてもボートで着いても同じだ。便数が多いだけバスの方がマシかもしれないが、さほど変わりはない。  シェムリアップの宿泊事情は大変に良い。 最近は結構高級なホテルも増えたし、安くて快適なゲストハウスも少なくない。宿の側からすれば過当競争ということになるのだろう。だからこうやって客引きが群がる。  

外国人がバスを降りると「キャピトルツアー」の身分証明書を持った青年が「あなた達は無料で市内までお送りします」とバス停に残るように言うが、これはキャピトルと提携している宿への連行だ。別にその宿が悪いと言う訳ではないが、選択肢の多いシェムリアップでわざわざついていく必要はないし、反対に言えばついていけば楽でもある。  

幼児やぴかぴかの1年生(だったっけな?)を連れた家族旅行の時、プノンペンではインターコンチネンタルホテルに泊まった。セキュリティやサービスと価格のバランスを取ろうとした結果そうなってしまったのだ。  しかしその時でもシェムリアップではゲストハウスに泊まった。いわゆる「日本人宿」の老舗である "チェンラーゲストハウス (Chenla Guest House)" だ。エアコンとホットシャワーのある一番広い部屋にエキストラベッドをいれてもらい、かなり快適に過ごした記憶がある。室内では NHKの衛星放送を見ることもできて、子どもたちは「おかあさんといっしょ」や「ひとりでできるもん!」などを喜んで見ていたものだ。  

タケオゲストハウスは当時からチェンラーのすぐ側にあった。チェンラーほど立派な建物ではないのでやや安く、洗濯を無料でしてくれることでチェンラー同様日本人に人気があったのだ。  今回は一人旅だ。宿にそれほどお金をかける必要はないとタケオゲストハウスを目指す。  あのー、なんだかとっても立派になってるんですけれど…?? チェンラーに比べ、全く遜色がないぞ?  

びっくりして話をうかがうと、1〜2年前に宿の新築をしたのだそうだ。 しかし一泊$2のドミトリーもあるし、洗濯無料も継続しているとのこと。値段の安さと洗濯無料が評判になっていた宿だし、その辺は大切にしているのかもしれない。

試しに値段を聞くと、ドミ$2、エアコン・ホットシャワー付きシングルが$10,ツインが$12。ただしそのシングルは満室なので「1人なら$10でいいよ」とのこと。キャピトルと全く同じ展開と価格だ。軟弱な私はあっさりとエアコン付きツインを選ぶ。清潔で快適な部屋だ。室内でNHKを見ることもできる。  

まだ建てたばかりで部屋を大切に扱っているらしく、室内は全面禁煙だ。タバコは1階か2階のテラスで吸うことになる。ついでに、こんな掲示も各室入り口にあった。客層を良くしようと考えているように思う。  一時期のカンボジアには、なかなか「やんちゃ」な日本人旅行者が幅を利かせている時期があった。別に楽しいことは人それぞれだし、横から何かをいうつもりはなかったが、正直「こいつら最低」と思うような連中と会話をせざるを得なかったこともある。タケオのこういう方針は悪くないとも思う。

 シェムリアップには他にも「日本人宿」がある。 ヤマトゲストハウス、リラックスアンドリゾート、サイドウォークゲストハウスなどなど。他にも「日本人宿が苦手だという日本人が結構多い宿」というややこしい所もあるし、特に日本人に依存していない普通のゲストハウスも山ほどある。

 まぁそれぞれ自分の好みの場所に泊まれば良いのだけれど、私はどうしてもタケオかチェンラーに泊まってしまう。馴染みもあるし場所も良いし、日本語の本がいっぱいある。 しかもどちらでも安く和食を食べることが出来る。日本のご飯、好きだし。^^  

今回は手元にガイドブックがなかったので、日本人宿にまず必ず置いてあるガイドブックにお世話になった。私は観光地の地名や行き方を全て暗記出来るほど賢くないし、といってガイドブックを何冊も持ち歩くほど体力もない。いろいろ悪口を言われることが多いガイドブックだが、私は便利でありがたい存在だと思っている。 「日本人宿は嫌いだ」という人の気持ちも分からないでもない。 母国語で濃厚な交流が可能な分、不愉快な思いをする確立は高いし、旅先で日本人が群れるが嫌だというのも分かる。私にだって苦手な日本人宿やバックパッカー街はある。

 だからといって、ガイドブックや日本人宿を声高に批判する人たちにはあまり同意できない。どうして「人ぞれぞれ好きにすればいいじゃん」ではいけないのだろう? 嫌いなら嫌いでも良いけれど、熱く演説をされた日には正直うんざりする。「ガイドブックを持つと縛られるから嫌だ」とか言っていた学生さんがいたけれど、ガイドブックはあなたを縛ってないって、絶対。^^;  さて、シェムリアップの日本人宿のメリットをもう一つ。  ここではペンメリアなど、チャーターすると高くつく場所への車をシェアする張り紙もあるし、ここでチャーターしたバイクやトゥクトゥクではまず問題は発生しない。カンボジアで安心してモトサイ(バイクタクシー)やトゥクトゥクをチャーターできるメリットは極めて大きい。  まぁいろいろあるのだ。あとは個人の好みの問題だ。 好き嫌いに口を出すほど野暮なことはない。それぞれ自分の好きな道を行けば良いのだけれど、なぜかこのエリアの日本人宿には毀誉褒貶が激しい。競争が激しいから、だとは思いたくないんだけれどねぇ…。

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