BlufinのCPUは、AMD Au1200というモバイルとマルチメディアに特化されたものだ。

日本AMDのサイトにはこう紹介されている。
AMD Alchemy Au1200 プロセッサ
モバイル化とグローバル化を推進
AMD Alchemy Au1200 プロセッサは、低消費電力・高性能ソリューションの提供におけるAMDの30年にわたる実績を活かし、パーソナル・メディア・プレーヤ(PMP)を始めとする各種モバイル機器の設計者向けに開発された、柔軟性と汎用性に優れたパワフルなプロセッサです。革新的なアーキテクチャの採用により、フル・フレームレートの高速ビデオダウンロードを可能にし、DVD並みの品質のビデオとダイナミック・オーディオを提供、しかもトランスコーディングは一切不要です。
完全統合型メディア・アクセラレーション・エンジンを内蔵したAu1200 プロセッサは、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)コンポーネントなど、リソースを消費するデバイスを必要とせず、オンボードでのビデオ最適化に対応可能です。Au1200 プロセッサは、MPEG、DivX、WMV9などあらゆるデジタル・ビデオ・フォーマットをサポートしており、PCまたはPVRとPMPとのコンテンツ・トランスコードを一切行わなくても完全なD1性能を発揮します。このためユーザは、ダウンロードを効率的に実行し、メディアを簡単に「どこでも」使うことができます。
Au1200 プロセッサには、下記の機能/特長が備わっています。
333MHz/400MHz/500MHzのカスタムMIPS32Rコア
内蔵メディア・アクセラレーション・エンジンが実現するDVD並み品質のビデオ
DDR SDRAMコントローラ
スタティック・バス・コントローラ
表示を最適化するLCDコントローラ
カメラ・インタフェース・モジュール
AESハードウェア/暗号化エンジン
統合化されたペリフェラル
CD並み音質のオーディオ
全くもってBlufinに相応しいCPUだ。このCPUにBlufinのファームウェアを尊せ、アップグレードしていくことで、対応可能なコーデックや機能はどんどん増えていく。
さて、この Au1200だが、Windows Ce 側からは見ると "MIPS系"ということになる。従って、フリーウェアを探す場合も、"MIPS" 対応である必要がある。機種で選択可能であるなら、画面が横長であることから "Handheld PC" を選択する方が良いと思われる。
ところが、"MIPS" "Handheld PC" を選択したのも関わらず、Blufinでは作動しないソフトも少なくない。作動はするが、画面の解像度で使えなかったり、キーボードの使用が前提になるため現実的ではなかったり、インストールはうまくいくのに実行させるとエラーが帰ってきたりと、実にいろいろだ。ここでは、実際に私のBlufinで作動確認ができたものだけを紹介していく。
さて、フリーウェアだ。まずは「使えるファイラー」が欲しい。
Dosの時代には"FD"を、Windowsになってもエクスプローラをなかなか手放せない身としては、Tree構造で表示されるものが良い。せっかくの横長画面なのだから、2画面位は表示して欲しい。
ということで、Sigmarion時代からお世話になっている、TODA屋さんの"GSFInder+" をインストールする。
GSFInder+のページ。
http://page.freett.com/todamitsu/GSFinder.htm

まずはHandheld PC ARM/MIPS/SH3/SH4/CE.NET/SigmarionV 用をダウンロードする。

Windows CE のソフトをインストールするには二つの方法がある。
一つはファイルをそのまま適当な(普通は"Program Flies")フォルダに入れててショートカットを作る方法、そしてもう一つは、ActiveSync で接続した「母艦」PCからインストールする方法だ。
GSFInder+は母艦不要のタイプだ。ダウンロードしたファイルを解凍し、解凍されたフォルダの中にある MIPS フォルダを開き、その中にあるファイル3つ全てを BLufin の適当なフォルダに入れる。一般的には、"Program Files" の中に、新しく "GSFInder+" と・用のフォルダを作って転送するのが良いだろう。


あとは、ここから直接起動してもよいのだが、ファイラーは頻繁に使うソフトなので、デスクトップにショートカットのアイコンを置いておきたい。"GSFInder+" フォルダの中のプログラム本体、木のアイコンの GSFInder+ 本体をロングタップ(一瞬ではなく1〜2秒ほど押し続ける)して、コピー、あとはデスクトップ画面をロングタップして ショートカットのコピー。これで完了だ。
![]()
ちなみにロングタップは、Windows の右クリックと同様の働きをする。
GSFInder+を起動する。エクスプローラとほとんど同じ作りで違和感がない。しかもこのソフトは ZIP,LHZ の拡張子を持つ圧縮ファイルにも対応していて、他のプログラムなしで解凍も簡単にできてしまう。

Sigmarinユーザのみならず、Blufinユーザにも必須の素晴らしいソフトだ。TODA屋さんに感謝しつつ使わせていただこう。
PDAに良く求められる機能の一つに辞書がある。
ポケットやカバンに入れて持ち歩くのだから、確かに辞書が手元にあると何かと便利だ。別に外国に旅行していなくとも、日常的に辞書を使う習慣のある人も多いだろう。
さて、電子書籍の標準規格に、"Wing" "EPWing"という形式がある。次の定義が分かりよい。
「WING、EPWINGは、電子辞書の標準形式。JIS X 4081日本語電子出版検索データ構造として制定されている。ワープロOASYS用の広辞苑CD-ROMを作るのをきっかけに富士通や岩波書店、大日本印刷などで作られたWING規格をもとにして拡張された形式。 ソニーの電子ブックなどもWING規格をもとにして拡張されている。」(日本語版wikipedia)
そして Windows CE でこの EPWing形式の電子書籍を閲覧するフリーウェアの定番が、EPPocet だ。

http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/EBPocket.html
Blufinに EBPocketをインストールするには、ちょっと工夫が必要だ。
まずはEBPocketをダウンロードする。シェアウェア版もあるが、フリーウェア版でも基本機能は十分すぎるほどだ。現在フリー版の最新バージョンは、1.28のようだ。これをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルには、activesync経由のインストーラーもあるが、これを使った場合、インストールは成功するが起動しない。インストーラが持つCPUやプラットホームの自動判別機能が、Blufinには対応できていないのかもしれない。
そこで、ダウンロードしたファイルの中の"Cabs"フォルダから、
EBPocket.HCPPro._MIPS というファイルを、Blufinの任意のフォルダに転送して、Blufin側でそれを起動する。 あとは、必要に応じてデスクトップにショートカットのアイコンでも作ればよい。
![]()
起動すると、しばらく辞書の検索を行ってから初期画面になる。

複数の辞書を同時に検索したり、特定の辞書だけを検索するなど、検索方法にも様々なオプションがある。完全一致で検索する、前方の文字で検索するなど、覚えると便利な機能が満載だ。

ただ100% Blufin 対応ではないので、多少不都合もある。
右端の終了ボタンでは終わらず、ファイルメニューから終了しなければならない。しかしそのデメリットがあっても、この EBPocket にはインストールする価値がある。
肝心の辞書だが、もちろん街の本屋や電気屋で買っても良いし、ダウンロード販売されているものを使うのも良い。しかし、EPwing 形式で作成されたフリーウェアもたくさん出回っている。辞書のみならず、アメリカ情報局の世界調書、百科事典、観葉植物データベース、歴史データベース、カクテルのレシピ、果ては万葉集の全文などまである。このサイト以外にも、検索すれば紹介しきれないほどのフリーウェア(EPwing形式データ)がある。
フリーウェアではなくなってしまったが、個人的なお勧めは英辞郎だ。1980円で、日本最大級の語彙数を持つ辞書だ。これは、PDIC というソフトに対応する形式がメインなので、EPWing形式に変換する必要があるが、作業はそれほど難しくはない。いくつか変換ソフトがあるが、これも個人的には、FreePWING がベストだと思う。
Sigmarion時代、たくさんの辞書を持ち歩くのはメモリ容量の問題で不可能だった。
しかし、Blufinには 30GBのHDD という他の PDA ではあり得ないストレッジ要領がある。辞書を20冊分、、百科事典を2冊分、おまけにその辺のオモシロデータを放り込んでも、そうそう簡単にHDDは埋まらない。
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