岩手県松尾村、「天上の楽園」松尾鉱山廃墟
松尾鉱山(まつおこうざん)とは、岩手県岩手郡松尾村(現在の八幡平市)に存在した硫黄鉱山である。
1882年に自然硫黄の露頭が発見され開発が始まる。一時は、
日本の硫黄生産の3割を占めるなど東洋一の産出量を誇った。
高度成長期になると硫黄の需要減や輸入の増加で採算が悪化していった。
さらに1960年代後半、石油精製工場において脱硫装置の設置が義務付けられたことで、
脱硫の際に副生成物として得られる硫黄の生産が活発化し、
硫黄鉱石の需要は完全になくなっていった。
生産コストの低減を図るために露天掘りへの転換も進められたが、
1969年に半ば強制的に閉山に追い込まれた。
鉱山周辺は標高1,000mを超える山間僻地という条件であり、
太平洋戦争後は労働者の確保を図るために家族も含めた福利厚生施設の充実は急務とされた。
このため公団住宅が一般化する前から、水洗トイレ・セントラルヒーティング完備の
鉄筋コンクリートによる集合住宅や小・中学校、病院、活躍している芸能人を招いて公演を催す会館など、
当時の日本における最先端の施設で近代的な都市が形成されていたことでも知られ、
雲上の楽園とも呼ばれた。
閉山の翌年の1970年には住民が退去し、現在はそれらの建物が山中に廃墟として残っている。
松尾鉱山はたびたび心霊スポットとしてテレビでも紹介されている。
おもに廃墟となったアパート群がその対象である。
また、前出の恒久排水路トンネルは坑道をコンクリートで封鎖した構造の為、
処理施設の稼動当初からは落盤事故等で亡くなった方の遺骨や坑道内に忘れた道具等が
流れてくることが度々あったらしいが、近年では殆ど見られないらしい。
[1] written by 空腹の名無しさん on 2007/07/20(金) 19:11:56
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