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卒業検定の前日、宿舎で私より年長である52歳の男性と会った。
AT限定の自動二輪免許を合宿で取りに来たとのことで「一本橋ができない」と大変に共感を覚える言葉があった。年上の人に初日からやられてたまるもんか! ^^;
しかしちょっと考えると、AT(ここではスクーター)で一本橋を渡る方が普通のバイクで渡るより難しいことに気がつく。一般のバイクなら半クラッチやニーグリップで速度やバランスを調節出来るが、スクーターではそうはいかない。後輪ブレーキと膝でのバランスを使うしかないのだ。
おまけにビッグスクーターは同じ排気量の自動二輪より車体が重い。AT体験で引き回しを行ってつくづく思った。一見気軽なように見えて、実は扱いにくく操作もしにくいのがビッグスクーターなのだ。
簡単にスペックを比較してみる。同じHONDAのバイクだ。
"CB400 Superfour" (型式 BC-NC39)
全長(m) 2.040
全幅(m) 0.725
全高(m) 1.070 1.155
軸距(m) 1.410
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.755
車両重量(kg) 190
乾燥重量(kg) 170
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L) 37.0
(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 2.6

"Silver Wing 400"
型式 BC-PF01
全長(m) 2.275
全幅(m) 0.770
全高(m) 1.430
軸距(m) 1.595
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.730
車両重量(kg) 245
乾燥重量(kg) 224
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L) 27.5
(60km/h定地走行テスト値) 30.0
(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 2.8

まず乾燥重量が50kgも違う。回転半径も0.2mスクーターの方が大きい。ビッグスクーターは大きくて取り回しがきついのだ。比較する物にもよるが、上の二つの場合スクーターが約70万円、CB400が約50万。値段も高い。
しかもMTの普通自動二輪免許でATのスクーターに乗ることは出来るが、AT免許でMTに乗ることはできない。MT免許はAT限定の上位互換なのだ。
掛川自動車学校での合宿の場合、取得費用はATもMTも同じだ。ここはもともと価格設定が安めだからなのかもしれない。唯一最短取得期間が、MTの8日間に対してATは6日間(普通免許所持者)と、2日早く取ることができる。よほどギアとクラッチに抵抗がない限り、MT免許を取る方が絶対に簡単だし後々便利だと思う。2日間教習が長いのも、同じ値段で丁寧に教えてもらえるとも思える。
AT限定以外に小型自動二輪コースのある教習所もある。
掛川自動車学校やカーアカデミー那須高原にはコースの設定がなかったので、Google検索で全ての教習コースがあった古谷自動車教習所で料金と日数を比較してみる。(ただし30歳以下。涙)
普通自動二輪 (普通免許所持) 通所 92190円
AT自動二輪 (普通免許所持) 通所 77910円
大型自動二輪(普通二輪免許所持) 通所 83370円
AT小型限定(普通免許所持) 通所 66360円
合宿でAT小型限定自動二輪免許取得可能な教習所は、さっと検索した限りでは見あたらない。そりゃそうだよなぁ。合宿で8日間開けてまで小型を取る人は少ないだろうし。小型限定自動二輪コースの取り扱いを中止した教習所も少なくない。需要がないのだろう。
AT限定と普通自動二輪の差額は5000円強だ。また、AT限定の普通自動二輪と小型自動二輪の差額も11000強だ。せっかく時間とお金を使うのに、わざわざ小型を教習所で取る人は少ないだろう。更に言えばバイクは大きい方が安定する。125ccは取り回しは楽だろうが運転も楽、ということはない。
ということで、これから自動二輪の免許を取ろうと思っている方には、普通自動二輪を取得することを鼻息荒くお勧めする。AT限定は乗ることのできるバイクが限定されるだけでなく、教習そのものも期間が短く難しい、と考えて良いと思うのだ。2日だけ余計に丁寧に教わって、自分の好きなバイクに乗れる方が絶対経済的で賢明だ。