・どのタイプを選ぶか

　いろいろなタイプのキャンピングカー６車種を比較・検討しましたが、好きな物を自由に買える財政能力も駐車スペースもないtg家には、フルコン、バスコン、トレーラーはまず最初に候補外になりました。

　次に候補から外れたのがバンコンです。

　 車体が普通のワゴン車に近く周囲の興味を惹かないことはかなりの魅力だったのですが、やはりスペースが限られる分装備も少なくなります。また、価格が想像以上に高価だったことも候補から外れた理由の一つでした。ただ平らになって眠るだけならば、自分で安いワゴンを改造たほうが楽しいし安上がりではないか、と考えたのです。事実、ワゴン車に２段ベッドを設置するキットも安く売っていました。バンコンを買うならこれでも良いかな、とも思いました。

　ピックアップキャビンにはかなり惹かれました。しかし、ビルダーの絶対数が少ないため選択の幅がひろくないこと、また、駐車場を借りなければならないtg家としては、自分のスペースだけ２階建てになってしまうことに無理がありました。

　自作という選択肢もありました。国土交通省の「特種用途自動車の構造要件の概要（参考資料２）」の必要条件を満たし、かつ車検を通すことができれば、自作することも可能なのです。事実仲間同士で２年以上の時間をかけ、驚異的な「動く住宅」を作り日本一周をした方もいます。

　ただ、特殊車両(８ナンバー)の税金が安いため、最低限の装備を車検時に形だけ装着する、いわゆる「いかさまキャンピングカー」増え、敷居が高くなったことも事実です。平成１３年、国土交通省は、特種用途自動車の不正使用防止のため構造要件を改正しました。まっとうなキャンピングカーユーザにとっては歓迎するべき内容ですが、安かった税金も少し上がり、自作の敷居が高くなったこともまた事実です。十分な時間を取ることができなかった私は、諦めざるを得ませんでした。

　結局、購入候補は日本で一番多く流通しているキャブコンになりました。
たくさん売れているのには、私と似たようなユーザの事情があるのかもしれません。