DIMENSION MANIA

3rd CD "Third Dimension" Review

 

3枚目のアルバムはディメンションのメンバーのみで演奏(打ち込み)されました。

 1st、2ndでは様々なサポートミュージシャンとアルバムを作ったDIMENSION。この作品ではサポートを一切使わず、3人の演奏と打ち込みだけでアルバムを作り上げました。サポートを依頼した場合、作曲者の意図が100%サポートに伝わるとは限りません。その意味でこのアルバムは、DIMENSIONが自らの音楽を徹底的に追求したとも言えます。そしてその試みは大成功。その後の作品に比べ、ロックテイストがやや濃いめではありますが、それでもこのアルバムで"DIMENSIONの音"が確立したとも言えます。2ndアルバム発表から僅か4ヶ月後の発表でした

 

M-1 "Lost in a Maze" 05:17

 6thの"Live DIMENSION"のラストも飾るこの曲。まさに「これがDIMENSIONだ」と宣言するような楽曲です。
ちょっと複雑な決めのリズム、2-5やドミナントに依存せずに快く響くコード進行。イントロから流れる増崎さんのロックギターと、勝田さんとのユニゾン、3度、5度などに依存しないハモり。3人の個性がはっきりとわかるソロ。4分を過ぎた頃のブレイク、その後のバックで聞こえるスラップのわざと機械的に上げるチョーキング音は、このアルバムのリズム隊が打ち込みであることの宣言だと感じます。

M-2 "Fly into a Passion" 04:41

 スピード感溢れるユニゾンで始まるこの曲には、Le Mansから2ndのにおいがあります。
しかし3rdにふさわしくポップな印象でありながら凝った展開。小野塚さんがオルガンでバッキングをしています。オルガンに合わせたシンセのソロは聴き所です。エンディングもイントロ同様の速いユニゾンを更に展開し、その後フェルマータ、シンバルのクラッシュとともにラストを決めます。

M-3 "Yellow Sunshine" 06:28

 発表から現在に至るまでよく演奏される、ファンにも人気の高い曲です。
クラブテイストのリズム隊にやはり小野塚さんがオルガンでバッキング。1分50秒頃からシンセで奏でられる美しいCメロから決めまでの展開のアイディアは秀逸です。ゆったりと広がるDIMENSIONの世界に多くのファンが魅せられました。途中で聞こえるセクシーな女性の声は、「CNNデイウォッチ」のキャスターを勤めたバイリンガル女性、濱屋優子さんのものです。

M-4 "Illusion" 06:08

 M-1同様"Live DIMENSION"にも収録されている、3拍子のバラードです。3人のソロは
2:30を過ぎた頃から始まります。シンセ、ギターとバラードにふさわしいゆったりしたメローな音色のソロですが、3分50秒頃頃勝田さんが彼らしい音色でサックスを吹き上げ始め、やがて曲はクライマックスを迎えます。

M-5 "Real Box" 06:09

 ファンキーな跳ねる8ビートの、ロックテイスト溢れる曲です。
ロック的リフをバックにGとSaxがユニゾンでAメロをとり、シンセがBメロ、そしてギターの「一声」のあと最初のサビを迎えます。(2度目のサビのまえにこの「一声」はありません。)。3分を過ぎると増崎さんが水を得た魚のような「ロック」のソロを聴かせ始め、和音の転回も少し変わります。ソロはサックスへバトンタッチ、Bメロ、サビと続き、シンセソロの中曲はF/Oしていきます。

M-6 "6-TRIP" 05:33

 これも8ビートのドラムから始めるファンキーな曲ですが、M-5のような「ロック」ではなく「ファンク」と呼んだ方が良い作品です。
シンプルな4パートで始まりますが、ユニークなブレイクの後、Bメロで突然パッド・和声系で音が厚くなります。小野塚さんの鍵盤です。続く増崎さんのソロは「俺に任せろ」と言わんばかり。その後勝田さんが少しだけソロを取り、曲はテーマに戻ります。再び始まる勝田さんのソロの途中曲はブレイク、エンディングとなります。

M-7 "Buster" 06:09

 7拍子のロックです。7拍子のリフが流れるなかユニゾンとハモりによるAメロ、Bメロが流れます。Cメロに入りリズムは4拍子へ
。やがてバラード・間奏風のDメロには入ります。ドラムがゆったりと8つを刻み始め、再び7拍子のリフが登場、ソロの取り回しが始まります。M-6の"6-TRIP"に、M-7の7拍子、これは絶対に意図的なのだと思います。

M-8 "Going Back" 05:51

 ゴージャスで爽快なオープニング。M-1同様2-5なんか飛んでいけといった展開の、華やかな佳作です。
テーマの後に続くGを一息つきつつ楽しんでいると、リズム隊の打ち込みが大変凝っていることに気がつきます。迫力に溢れたシンセソロ、サックスソロが続き、テーマへ。ラストに向け増崎さんのギターが疾走。これも「いかにもDIMENSIONと」いった曲です。

M-9 " Rendezvous" 05:51

 アルバムのラストを飾るのは、「意外にも」さわやかなフュージョン。1980年代LAの音楽シーンを思わせるような、ちょっと懐かしい感じのする軽快でポップな曲です。M-8でお腹いっぱいになったリスナーへのデザートのようですが、決して80年代に多かった軽薄な「濫造16beat J-Fusion」ではありません。
4分前後で、なんと「半音上がり」のルート展開をしています。粗雑な曲だと「ああまたか」とうんざりしてしまうところですが、さすがDIMENSION、嫌味な感じがしません。メンバーがインストの音楽を志向するようになったそのルーツの一端を示しているかのようです。

・ 現在のファンが愛好する、DIMENSIONサウンドが確立したこのアルバム、ファンには記念碑的存在です。

 

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