DIMENSION MANIA

4th CD "FOURTH DIMENSION" Review

 

3枚目の発表から半年後、"Se.le.ne"でDIMENSIONの名を世に知らしめた4thが発表されました。

 今回も基本的にはメンバーをメインとした製作でしたが、唯一ベースの青木智仁をゲストに迎え4thは製作されました。このアルバムには現在でもDIMENSIONと言えばこれ、とまで言われる名曲"Se.le.ne"を始め佳作がいっぱいです。このころからDIMENSIONを聞き始めたという方も少なくないのではないでしょうか?

 

M-1 "Flip Out" 05:42

 
M-1を飾るにふさわしい迫力のある作品です。打ち込み的でストリングスを激しく鳴らすイントロから、オクターブを重ねたサックスがテーマを取りドラムのみをバックのソロへ、そして木管系の音を加工したシンセのソロ、ギターソロと続きます。センスの良いギターのバッキングも聴き所。さすが増崎さん、スタジオやサポートで様々な音楽と向き合ってきたのだなと素直に感心してしまいます。ファンには人気曲です。

M-2 "Se.le.ne" 05:10

 Dimensionの公式サイトにアップされた譜面を見ると、仮タイトルは"American Garage"だったのでしょうか?残念、それはもうPat Metheny Groupがアルバムタイトルに使っていたのでした。ちょっと聞くと爽やかで軽やかな演奏ですが、実はAメロで既にルートはF#とE♭を行ったり来たりと、実は練り込まれた複雑な展開になっています。2:40前後からのギターソロは長いDIMENSONの歴史の中でもあまり形を変えません。ソロというよりソロのようなメロディーだと考えるべきでしょう。この曲は音楽ファンの多くの支持を得て、メイキングビデオがTV番組で放映されたりFMラジオで頻繁に流れるなど、「知る人ぞ知る」存在だったDIMENSIONを一躍有名にしました。ファンには1,2を荒そう人気曲です。

M-3 "Land Breeze" 06:28

 小野塚さんのシンセがAメロを取るDIMENSIONの中では多くはないタイプのスタートです。リードをギターに渡すと曲は大きく展開、テーマを一度収めます。そこからはアコースティックピアノ、サックスソロへと続きます。爽やかなメロディーとシンセ・ピアノのソロは小野塚さんらしい演奏で聴いて気持ちが良いですね。

M-4 "Jungle Dancer" 05:22

 2枚目のDVDに収録されファンを喜ばせた、これも人気曲です。イントロの動物の鳴き声のSEは実は増崎さんのギター。明るく聞いても弾いても気持ちの良いメロディーからギターとベースのユニゾンの決めを経てGのソロに入りますが、このソロが秀逸。特に速弾きする訳ではないのですが、増崎さんらしい抜けの良い音色の気持ちの良いソロです。そしてシンセソロに続き、Saxを多重録音した決め。(これはライブでは3人が小気味良くハモっています。)べたな構成や演奏ではともすると単純になってしまいそうなメロをここまでの曲に仕上げたのはさすがDIMENSIONだと言えます。

M-5 "Silver Rain" 07:07

 曲は一転してマイナーに。重めのドラムから始めるこの曲はE♭m-A♭m-E♭m-B♭とポップにメロをつなぎ、そして2分後オクターブをかけたギターがちょっとドラマチックに登場曲は盛り上がり始めます。サックス、ギターとソロが続き曲はテーマ、そして華やかなギターのBメロへ。続くのはキーを変えてのシンセソロ。曲の始まりに予感させたべたな展開を、もちろんDIMENSION、当然のことのように裏切ってくれます。うれしい裏切りです。

M-6 "No Reaction" 06:18

 リバーブを深くかけたマリンバ系の和音にSE的なギターのイントロ。これが途切れた瞬間激しいリズムとテーマが始まります。この曲では勝田さんのソプラノがAメロを、そしてベースとギターの速いユニゾンによるBメロ。この曲のギターにはロックの香りがいっぱいです。2分を過ぎると期待を裏切らないゴージャスな決めのCメロ。そして3分頃からスリリングなソロの取り回しが始まります。曲は中距離ランナーがクールダウンするかのような打ち込みリズムの中F/Oしていきます。

M-7 "All for One" 05:29

 増崎さんのロック魂溢れるギターをフューチャーした8ビートの曲です。速いリフをバックにここぞとばかりにGがテーマ、Bメロを弾きます。そしてサビのCメロは金属的なサックス。そしてギター、サックスのソロ。どこまでもスピード感溢れる演奏です。和音の転回を変えてのシンセソロは対照的に繋ぎの役割を強く意識した計算された音。この対比がDIMENSIONの魅力ですね。エンディングのシンセソロも秀逸。ちなみにこの曲、NHK(総合)のサッカー中継で「前半のハイライト」のBGMに使われています。贔屓のチームが負けている時"All for One"のタイトルは何とも皮肉に聞こえてしまいます。(苦笑) 

M-9 "Lull" 06:10

 M-8の後半を受けるようにアコースティックピアノがAメロを取る、ちょっとファンクがかった、でもゆったりしたリズムの曲です。この曲では増崎さんもアコースティックギターを弾いています。Aメロ出だしのピアノの音色はいかにも小野塚さん的ボイシング。2分を過ぎてからのサビでは、盛り上げるバッキングの中一度サックスがソロを取り、小休止。続くのはジャズ小野塚さんのソロ。聴き所です。しばらくするとサックスがやんわりと、そして華やかにソロを取り曲はエンディングに向かいます。。アルバムの最後を飾るにふさわしい佳作です。

・ 3rdから半年、同じ方向性ですがややロックの香りが薄くなりました。また、その出来の良さからDIMENSIONの評価を確立したアルバムでもあります。

 

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